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東名高速 応急復旧作業

炎天下 昼夜の激闘115時間

東名高速道路 災害状況

東名高速道路 災害状況

崩落位置

崩落位置
(写真と地図は NEXCO中日本より提供)

応急復旧作業の様子は、「CE/建設業界(2010年2月号) (社)日本土木工業協会 発行」に紹介されました。

【特集・レポート】 2009・08・11 駿河湾震源地震 のり面崩落被害!
- 東名高速道路の応急復旧に建設各社が貢献 -

平成21年8月11日、午前5時7分頃、静岡県駿河湾を震源とする牧之原市地震により、東名高速道路 牧之原サービスエリア付近の上り車線の法面が突然崩壊し、道路の通行ができなくなりました。

偶然、崩落現場付近で第二東名高速道路の施工に携わっていた現場職員・協力業者が緊急応援に駆けつけ、隣工区や地元建設会社と一丸となって厳しい復旧作業に当たりました。

復旧作業時は、夏期休暇前であり、帰省ラッシュ前になんとしても道路を復旧し、通行可能にしなければならないという使命のもと、炎天下の中、昼夜を問わない過酷な復旧作業が始まりました。

災害状況

地震により、東名高速道路牧之原サービスエリア付近の上り車線の盛土のり面が長さ約40メートルにわたって崩落しました。

路肩崩落の状態 (上空より)

路肩崩落の状態 (上空より)

路肩崩落の状態 (路肩より)

路肩崩落の状態 (路肩より)

応急復旧作業

24時間体制で路肩崩落に対する応急復旧作業が行われました。下の写真は、復旧作業の様子です。

8月12日 中央分離帯部鋼矢板打設(バイブロ5台稼働)

8月12日
中央分離帯部鋼矢板打設(バイブロ5台稼働)

8月12日 0.7BH崩壊部進入

8月12日 0.7BH崩壊部進入

8月12日 Aパイラー(日立RX2000)H鋼バイブロ打ち込み

8月12日
Aパイラー(日立RX2000)H鋼バイブロ打ち込み

8月13日 大型土のう積み上げ

8月13日 大型土のう積み上げ

8月14日 コンクリート押さえ盛土 打設状況

8月14日
コンクリート押さえ盛土 打設状況

8月15日 EPS軽量盛土材積み上げ

8月15日 EPS軽量盛土材積み上げ

8月15日 のり面シート養生

8月15日 のり面シート養生

8月15日 路床転圧完成

8月15日 路床転圧完成

応急復旧図 (NEXCO中日本 提供)

応急復旧図 (NEXCO中日本 提供)

復旧工事の概要

(1) 復旧工事の概要
工事期間:2009年8月12日午前0時~2009年8月15日午後3時
のべ労働者数:90名(大豊建設・みらい建設工業JV)
重機:26台
(2) 当社の支援要請でご協力いただいた会社
(有)豊菱鋼産 13名
(株)五味組 2名
(株)宮本組 4名
日特建設(株) 4名
日本ロックエンジニアリング(株) 6名
(株)エムオーテック: H鋼調達
(株)アクティオ: 重機他機械レンタル、配車段取り
静岡資材(株): 燃料給油
(3) 従事した主要工事内容
  • 鋼矢板打設(バイブロ、70tクローラクレーン)
  • 崩壊箇所の重機作業(0.7BH 2台 D4ブル 10tローラ)
  • 伐採作業・伐木片付け(70tクローラクレーン)
  • のり尻セメント安定処理作業(0.7BH)
  • H鋼打ち込み作業(RX2000)
  • 大型土のう吊り下ろし作業(70tクローラクレーン)
  • 大型土のう設置作業および裏込め工(0.7BHクレーン仕様)
  • セメント処理盛土作業(ブル・ローラー)
  • EPS軽量盛土材設置作業
  • 路床盛土作業(ブル・ローラー)

炎天下 昼夜の激闘115時間の記録

復旧作業は、まさに時間との戦いでありました。
タイムスケジュールに追われる中、発注者の指示に的確に応えていきました。突然の復旧作業のため、現場では命令が伝わりにくい部分もありましたが、お互いに何度も確認をとりながら、復旧に全力を注ぎました。昼夜を問わず工事を進めていく中で、焦りもありましたが作業は丁寧に、品質重視の精神で取り組みました。

厳しい現場状況でも協力業者・資機材業者・リース業者の方たちは、24時間体制をとって、惜しみない協力をしてくれました。本当に皆さんのご協力がなければ、短期間でこの「日本の大動脈である東名高速道路の復旧」は叶わなかったと思います。

これはひとえに、災害復旧にかける皆の強い思いであります。その思いとは、大きな災害時に復旧作業に携わることが、建設事業に関わる者としての使命であるからにほかなりません。そして、8月15日15時に、ぎりぎりのタイミングで舗装会社に路床を引き継ぐことができました。

作業所長・職員はこの災害復旧工事を振り返り、「市民の生活と財産を守るという土木工事の原点を感じた出来事だった」と語りました。また、「我々個人としてではなく、大豊建設の看板を背負い、大豊建設の代表だと思うからやってこれた」と振り返ります。

最後に、今回協力していただいた全ての方に対して、作業所職員一同感謝したいとのことでありました。

復旧状況 ①

復旧状況 ①

復旧状況 ②

復旧状況 ②

応急復旧完了 (上空より)

応急復旧完了 (上空より)

表彰

当社を含む建設会社9社が東名高速道路崩落の復旧工事に貢献したことにより、平成21年10月22日に贈呈式が行われ、NEXCO中日本より感謝状を頂きました。

感謝状

感謝状 (クリックすると拡大表示します)

お客様の声 (NEXCO中日本ホームページより抜粋)

今回の地震に際し、迅速な対応に感謝いたします。この地震を通じて、東海地震への恐怖が現実的な色濃いものとなりました。テレビでの報道を見ていると東海地震の際は被害地域も拡大し、いたるところで道路が寸断され災害援助が入りにくいとの情報もありました。こういった不安の中で、少しでも早く道路を復旧させようと昼夜を問わず工事をなさる皆さんの姿に感謝すると共に、安堵いたしました。こういった災害時の迅速な対応を見ていますと、きちんとシュミレーションができているんだなと感じ、私自身ももう少し危機感を持たなくてはと反省しました。炎天下ですので、お体に気をつけて復旧作業をなさってください。
(静岡県 30代女性)

地震による路面破損復旧工事、その対応の速さに驚きました。前代未聞の突貫工事、「繋ぐ」という事への使命感を感じ、とても感動しました。元気のない今の日本の中で、本来持っていた日本の底力!戦後の驚異的な復興の源となった日本の仕事に対する使命感と他の追随を許さない迅速な対応、今の日本では忘れ去られた本来の力を改めて見せて頂いた思いです。今回の復旧工事は、落ち込んだ日本の空気を元気に変えてくれるきっかけになるような気がします。民営化となった事で成し遂げられた事だと思います。その意味で、民営化の効果がこんなところに現れた感がします。そんな応援をしたいと思っています。
(神奈川県 50代男性)

今回の地震による高速道路の崩落について、一言、現地で作業された、作業員の方、此の真夏の暑い中、不眠不休の体制で、一刻も早くとの思いでの作業、本当に有り難うございます、日本人の心意気を垣間見た思いです。通常なら一月以上の作業でしょう。良くぞやり抜いて戴きました。此れからも日本の大動脈、高速道路の事宜しくお願いします。其れからもう一つ、道路は無駄ではない経済を発展させる重要な公共投資である。道はまだ足りない。
(愛知県 50代男性)

欧州に住んでおります。この度ネットで、崩落した東名高速の復旧工事がわずか5日で終わったというニュースを見てメールさせていただきました。欧州では何かにつけ道路工事が多く、また工事期間もとても長いので、日本の技術力とサービス精神の高さを目の当たりにし、感銘を受けております。本当に御社のお仕事は素晴らしいと思います。是非誇りを持って下さい!!!私はヨーロッパの人達に「日本の技術力・集中力はすごいんだぞ!」と胸を張って自慢したい気持ちで一杯です。大変なお仕事だとは存じますが、どうぞ事故のありませんように。社員皆様のご健康と御社のご発展をお祈りしています。
(海外在住 50代女性)

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