施工実績

マダガスカル国において大規模港湾工事が完成

2009.09.07

2006年10月4日 大豊建設株式会社は、マダガスカル国において PORT d’EHOALA S.A.から総合成長重点地区エホアラ港建設工事を受注し、2009年7月に本工事が完成しました。

 

第1船到着

本体工事の最終検査のため、2009年5月11日にカナダ向けバルク船がエホアラ港に到着しました。この第1船は37,000トンで、同港から約10kmの位置にあるチタン鉱石採掘場からの鉱石をベルトコンベイヤーで45時間かけて積載した後、出航しました。

 


エホアラ港に第1船が到着

エホアラ港に第1船が到着

 

 

エホアラ港建設工事について

発注者である PORT d’EHOALA S.A. とは、世界的な鉱山会社リオティントのカナダ系子会社QIT(ケベック・アイロン&チタニウム)とマダガスカル政府の出資によって設立した会社QMM(QIT マダガスカル ミネラル)がエホアラ港を建設するために設立した会社です。

本工事は、マダガスカル国南東部に位置する街フォードファン近郊における、QMMのチタン鉱石採掘および積出し拠点としてエホアラ港をフォードファンの南にあるガリソン湾に新設する工事です。

 

工事概要

工事件名:総合成長重点地区エホアラ港建設工事
工事場所:マダガスカル国フォードファン近郊
発注者:PORT d’EHOALA S.A.
工期:2006年10月12日~2009年7月7日(1,000日)
請負金額:約150億円
主な工事内容:捨石防波堤:延長525m(54万m3)
護岸:水深17.4m 延長275m、水深8m 延長190m
航路浚渫:75万m3
原石山開発:94万m3


埠頭の構造物完成
荷卸ろし設備工事中(2009年2月)

ストックヤード
(2009年2月)

“ジェッド”及び港湾建設の工事中(2009年2月)

現場全体鳥瞰図(2009年2月)

 

 

 

マダガスカルについて

マダガスカルは稀少金属が豊富な国です。近年の世界的な稀少金属の価格の高騰により、日本を含む外国の投資家が稀少金属開発のため多くの投資を行っています。

大豊建設は、マダガスカルにおいて、1977年のナモロナ発電所工事をはじめ数々の工事を手掛け、30年以上にわたり同国の社会基盤安定を寄与し貢献してきました。また、マダガスカルの若い人材を育成するために「内田弘四基金」を設立し、土木建築を学んでいる学生を対象に奨学金を支給しています。