宮島 現地研修会レポート
平成18年12月7日、宮島災害現場にて廿日市市立宮島中学校の生徒の皆さんによる現地研修会が行われました。現地研修会に先立って、土石流による被害の状況、および普段目にすることのできない工事現場を生徒さんにご覧頂き、公共事業についての理解を深めてもらうための現地説明会が開催されました。
事前説明会では、スライドによる土石流発生の状況、災害現場の様子、および工事概要が説明されました。
事前説明会
土石流発生状況
源頭部で発生した土砂崩れが周囲の木、岩および大量の土砂を巻き込みながら崩落していきました。周囲に不安定な巨石があり、大雨で再び土石流が発生してもおかしくない状況です。また、下流部では砂防堰堤が一部破損しながらも土石流を捕捉し、一部は下流に流出したものの家屋被害のみで、人的被害が回避され被害を最小限にどどめました。
源頭部(上空)
源頭部(地上)
上流部 ( 巨石7m×7m )
下流側えん堤付近
下流側道路
被害にあった家
現場説明
源頭部付近で現地研修会を行いました。周囲には、土石流に巻き込まれた木、岩、大量の土砂があり、また不安定な巨石もありました。説明を受けた生徒さんからは、「事前説明会のときに思っていたよりも被害の規模が大きかったのには驚きました。」との感想も寄せられました。
宮島中学校生徒の皆さんから寄せられた感想
研修会を行ったあとの、宮島中学校の生徒の皆さんから寄せられた感想です。
流された範囲が意外と広い。
災害はこわい。
この現場のことを他の人に伝えていきたい。
想像よりはるかに大きな岩があっちこっちにころがってあってびっくりしました。
自分達の見えない所でがんばっている人達のおかげで安全に暮らせている。
山肌がけずられていたのでおどろいた。
土がドロドロで、粘り気がある土がほとんどで、乾燥している土はほとんどありませんでした。
こんなにひどい災害だったということをこの研修で実際に体験して知ることができました。
私たちの見えない所で私たちの安全を第一に考え働いて下さっていてとても感動しました。
宮島じゃないような場所だと感じた。
自然災害のおそろしさが改めてわかりました。
この台風のことを子々孫々と語り継いでいきたい。
土がぬかるんでいて怖いと思った。
写真で見たときより、ものすごい恐ろしかった。
土砂の怖さを感じた。
地面が削られ、そこに大きな岩が沢山あったのでとても危険だと思いました。
土とコンクリートをまぜて使ったり、環境にも人にもよくなる工夫をしている。
復旧にあんなに沢山の人と時間が必要だとは思ってもいませんでした。
想像していたのより、大きな被害だったのでびっくりしました。
岩がとても大きい。
災害のおそろしさ、災害に関わる人々のことを伝え、しっかりと心にとめておきたいと思います。
すごいと思うより、恐怖心のほうが大きかった。
土石流がこんなにひどいなんておもいもよりませんでした。
宮島と自然に優しいダム作りをしていて、感心しました。
足場も滑って転びそうな感じでした。
船から見ると規模が小さく見えましたが、意外と規模が広く、大きな石がたくさんありました。
※ 写真の一部は広島県、廿日市市立宮島中学校よりご提供頂きました。