社会貢献

キッズドアの高校生14名を現場見学会に招待しました

2023.09.14
キッズドアの高校生14名を現場見学会に招待しました

キッズドアの高校生14名を現場見学会に招待しました

~江東幹線シールド高校生現場見学会~

 

 2023年8月8日、子供への学習支援や居場所運営、困窮子育て家庭への支援に取り組む「認定NPO法人キッズドア」の子供たちに「学校外での体験の機会」と「キャリア教育の場」を提供するため、高校生を対象に江東幹線シールド②作業所にて現場見学会を開催しました。

立坑から地下を覗き込む高校生たち

 本見学会は、2023年1月、認定NPO法人キッズドア代表の渡辺理事長と森下社長との面談をきっかけに実現しました。

(左から)キッズドア 渡辺理事長、大豊建設 森下社長
面談の様子

 面談の中で渡辺理事長より「貧困家庭の子供たちは、一般家庭の子供たちに比べ、『学校外での体験』の機会が少ない。そのため社会や業界へのイメージがつかめない子が多いんです。」とのお言葉に対し、「現場見学という『体験』を通じて、土木業界、建設業界への理解を深めてほしい」という森下社長の思いのもと、本企画が始動。

 「友達に自慢できるような、非日常的な夏休みの思い出をプレゼントしたい」という思いもあり、1年の中でも特に「体験格差」が広がる夏休み期間中に合わせて現場見学会を実施しました。

見学会募集広告
募集開始後、わずか1日で募集定員に到達しました

 見学会当日は男子11名、女子3名の高校生14名が参加し、大規模都市型水害からまちを守るシールド工法による下水道管トンネルの施工方法や、建設業の役割について見学していただきました。
 見学会では、松田幹生作業所長と田島美裕現場代理人から工事概要やシールド工法の説明を受けた後、発進立坑から作業用エレベーターを使って地下33メートルのシールド現場へ。

高校生らに講義をする松田幹生所長
高校生らに講義をする田島美裕現場代理人

 子どもたちからは「テレビで見たトンネルよりも大きい!」「地下ってこんなにも涼しいって知らなかった!」「まちの下にはこんなに大きな空間があるんだね!」と、驚きの声があがりました。



地下33メートルのシールドトンネル内部を見学する高校生たち

 質疑応答では沢山手が挙がり、「地下の気温は何度くらい?」「セグメント(※)に1つだけ小さいのがあるのは、要石のような役割があるのですか?」といったシールド工事に関する質問だけでなく、「この仕事にはどんな資格が必要ですか?」「仕事でやりがいに感じる瞬間を教えてください!」など、建設業の仕事に対する質問も多く飛び交いました。

セグメント(※)・・・コンクリートと鉄でできたブロックのこと。
 シールド工法は、円筒形のシールド機を用い、これを地中に推し進めながら前面の土砂を掘削し、セグメントを組み立ててトンネルを造る工法。

―現場見学会アンケート集計結果

実際のシールドトンネル内部を見た感想(一部抜粋)
 ◆ 女子 ◆ 男子
思っていたよりもスケールが大きくて驚きました!
トンネルの壁が隙間なく貼られていて、すごい技術だなと思いました。
実際見てみると、ひたすら奥まで続いており、とても迫力がありました!
地下30メートルにこんな大きなトンネルを作ることができる技術があることに感動しました!
沢山の人や機械が合わさって、大きなトンネルが作られているんだということを実感しました。
道路に合わせてトンネルもカーブしているのを知り、感動しました!

見学会を通して、建設業界へのイメージは変わりましたか?(一部抜粋)
 ◆ 女子 ◆ 男子
男性ばかりな印象でしたが、女性技術者の方もいて、男女問わずはたらきやすい環境だと思いました!
自分たちが安全に生活するために建設業界があると知り、すごいと思いました!
私が知っていた土木は、高速道路の復旧や橋の建設だったので、水害からこのような方法で都市を守っているのを知り驚きました!
女性の技術者の方が多く、男女平等で優しい環境だと思いました!
力仕事なイメージでしたが、最先端テクノロジーを活用していて、女性も男性も関係なく働ける職場だと感じました。
どんどん機械化が進んでいることが分かり、体力よりも知識が重要視されているのかなと思いました!

 大豊建設はこれからも、キッズドアを利用する子供たちを始めとした「全ての子供たち」に向けて、平等な「体験の機会」を積極的に提供してまいります。