img

たくさんの人と関わり、暮らしを支える建造物をつくる。
土木社員の仕事とやりがい

  • img
    髙橋 晋さん
    平成19年入社(2007)
  • img
    知久 達哉さん
    平成25年入社(2013)
  • img
    長田 裕美さん
    平成27年入社(2015)
imgimg
こんな仕事をしています
imgimg
――みなさんは、現在どのような業務を担当されているのでしょうか。

長田:監理技術者として施工管理業務を担当しています。発注者さんとのやり取りを始めとして、施工のスケジュール調整や現場の職人さんとの連携などを、全体の流れを見つつ臨機応変に進めていく役割です。

知久:私は高橋所長の下で、工事を滞りなく進めるために、現場の業者さんや職人さんと様々な打ち合わせや調整を行っています。先日竣工したところなのですが、今回は河川工事で、工事上の制約から夜間作業がメインでした。夜間の工事は日中と比べて更に配慮が必要なので、資材の発注や工程の確認などは特に慎重さが求められるんです。

高橋:私は作業所長として全体をまとめる立場にいます。施工管理業務にも関わりますが、収益管理も重要な仕事です。これは、我々の成果物を発注者さんにきちんと説明して、理解をしていただき、成果に見合った適切な対価を得るという業務です。会社の利益にも直接関係しますので、気を抜けないですね。

仕事のやりがい
imgimg
――仕事のやりがいはどのようなところにありますか。

知久:直近ですと、防潮堤工事が竣工して、発注者さんや現場の皆で完成の喜びを味わいました。施工条件が厳しい工事が無事に終わると、やり遂げた自信にも繋がりますね。

長田:前にいた現場で橋を架け替えたのですが、そこは住宅街が近かったので、お散歩中の近隣の方から「きれいになったね」と声をかけていただいたのが嬉しかったです。自分が携わった建造物が残るというのも嬉しいですし、地域住民の方々の役に立っていると思えることにもやりがいを感じます。

高橋:私も社会のインフラ整備に携われることにやりがいを感じますね。特に今回の河川工事は10年ぐらい前から計画があったものの、難易度が高くてゼネコン各社がなかなか着手できなかったので、我々の手で完成できたというのは誇れることだと思います。

部署の雰囲気や人間関係
imgimg
――現場の雰囲気はどのような感じですか?

長田:工事によって現場も変わりますが、前回は近い世代が多くて話しやすい現場でした。雑談の時間があると仕事の相談もしやすいと感じますね。工事開始後に人員が追加されることもあるので、自分が途中から参加することもあります。そういう時は素直に、分からないものは分からないと聞くことを心がけています。反対に自分が途中参加者を迎える時には、その人が気後れしないようにフォローしています。

知久:私も今回は途中参加でしたが、高橋所長が気遣って下さってとても入りやすかったです。

高橋:現場の規模が大きくなればなるほど、チームワークが良いほうが上手く進むなという実感があります。工事は無駄な作業を省いて効率的に進めれば早く終わるのですが、そのためには1人で考えるだけではなくて、現場の色々な人に意見を出してもらって、その中からベストなものを選ぶ必要があるんですね。雰囲気が良いとそれがスムーズにいくんです。

職場で取り組んでいる働き方の多様性
――昨今はあらゆる業界で働き方改革が進んでいますが、多様性が職場に浸透している実感はありますか?

高橋:私の入社当時から考えると、土曜日がほぼ休みになるというのは大きな変化ですね。残業時間も減りましたし、昔と比べて随分変わりました。

長田:現場に女性専用トイレや男女別の更衣室が設置されています。まだまだ社内の女性比率は高くないですが、体力面を除いて特に仕事をする上でハンデを感じたことはないですね。どうしてこの業界に?と聞かれることもありますが、父が建設業に勤めていたこともあり、私にとっては土木が身近な存在でした。

知久:土木部門の同期は女性しかいないので、むしろ私が少数派だったりもして…一緒に働く仲間に対して「女性だから」とフィルターをかけて見るという意識はなかったですね。働きやすさが向上したこともあって、この10年で若い社員や女性が増えています。若手や女性という今までにない新しい力が加わってきて、楽しいなと思っています。

これからの目標
imgimg
――これからキャリアを築く上での目標や、憧れの先輩はいますか?

知久&長田:高橋所長です!

高橋:そういう忖度はいいよ(笑)。

長田:実際に今回初めて監理技術者として現場に携わっているのですが、所長が的確なアドバイスを下さるので、安心して学びながら経験を積めました。

知久:私が初めて現場代理人として入った時の現場にも高橋所長が参加されていて、口下手で人に伝えるのが苦手な私の話を同じ目線で聞いていただき、細かく確認して下さいました。今は自分も後輩を指導する立場になってきていますが、同じように「聞く姿勢」を大切にしています。ちょうど現場が竣工したところなので、振り返って、自分に足りない部分を考えて、次のステップに進みたいと思っています。

長田:あと、女性の先輩たちも尊敬しています。産休と育休を取って、現場に復帰された先輩や、シールド工事でバリバリ働いている先輩たちで、土木業界全体の女性技術者の地位向上を目指して奮闘されているので、私も後を追いかけていきたいなと思っています。まずは、現場のことを全て把握して、回していけるようになりたいですね。

高橋:お二人にはぜひ所長になっていただきたいですね(笑)。なってみると見えてくる面白みがありますよ。そのためにはまず現場での経験を大切にすべきですね。現場で色々な人と物事をよく考えて、直面した問題を乗り越えてきた経験からアイディアが生まれるんです。それが所長の立場になった時に活きてきますから。


※内容はすべて取材当時のものです