ケーソン技術
環境保全技術








土木事業:偏心多軸(DPLEX)
シールド工法
任意断面のトンネルを築造するシールド工法


工法概要
偏心多軸(DPLEX)シールド工法は、複数の回転軸に設けた平行リンク機構によってカッターを回転させ、カッターの形状とほぼ相似形の断面を掘削するため、円形はもとより矩形、楕円形、馬蹄形など任意な断面のトンネルを築造できるシールド工法です。 DPLEXシールド工法は、当社社員が”世界初の四角いシールド”に挑戦、画期的な成果を内外に示し、その卓越した技術力を高く評価され、1996(平成8)年度の土木学会技術開発賞を受賞しました。



工法特長
トンネルの上下が地下構造物により制限されている場合や、用地幅が狭い場合にカッタフレームの形状を変えることで、円形、矩形、楕円形、馬蹄形等の目的に合った任意の断面形状が選定できます。このため、地下の制約条件に対する適用範囲が広く、地下の有効利用が可能で経済的です。
カッタ回転半径が小さいため、装備カッタトルクは単軸型泥土加圧シールドの1/3程度で済み、カッタ駆動装置や出力を小さくできることから、大断面シールドに最適です。
カッタ回転半径が小さく、ビットの摺動距離が短いため、全てのビット摩耗が均等かつ小さくて済みます。摩耗量は単軸型泥土圧シールドに比べ1/3程度で済むため、ビットの交換なしで約3倍の長距離施工が可能となります。
複数のカッタ駆動軸を分散化することで機内に広いスペースを確保することができ、地盤改良用機器やマンホールを適切に配置できます。これにより、機内からの地盤改良や障害物の撤去作業等を容易に行うことができます。
複数のカッタ駆動部はコンパクトにユニット化されているため、運搬・組立・解体が容易であり、大断面になるほどその有利性を発揮します。また、設備の小規模ユニット化と作業工程の短縮化により、シールド機コストと施工コストの低減が図れます。
実績
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- 工事件名
- 習志野市菊田川2号幹線
管渠建設工事その18
- 発注者
- 日本下水道事業団
- 工期
- H6.2~H8.9
- 施工場所
- 千葉県
- 用途
- 下水道
- 形状
- 円弧状矩形
- マシン外形(m)
- H3.98×W4.38
- 施工延長(m)
- 392 417
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- 工事件名
- MM、本町シールドT工事
- 発注者
- 日本鉄道建設公団
- 工期
- H10.3~H13.2
- 施工場所
- 神奈川県
- 用途
- 地下鉄
- 形状
- 円形
- マシン外形(m)
- φ7.15
- 施工延長(m)
- 452 432
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- 工事件名
- 土居川雨水線下水管布設工事
(第2工区)
- 発注者
- 堺市
- 工期
- H11.1~H13.3
- 施工場所
- 大阪府
- 用途
- 下水道
- 形状
- 円形(親子)
- マシン外形(m)
- 親φ3.93 子φ2.14
- 施工延長(m)
- 親機1,026 子機751
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- 工事件名
- 営団11号線本所工区
- 発注者
- 帝都高速度交通営団
- 工期
- H11.3~H13.4
- 施工場所
- 東京都
- 用途
- 地下鉄
- 形状
- 円形
- マシン外形(m)
- φ9.60
- 施工延長(m)
- 907