ケーソン技術
環境保全技術
ニューマチックケーソン
安全性・環境保全
ニューマチックケーソン工法は、安全性が高く、周辺環境に対する影響の少ない工法です。
高気圧障害対策:特許 第3349974号
地下数十メートルで行われるケーソンの掘削作業では、高気圧室内での作業となるため、減圧症などの高気圧障害に対する対策が大変重要になります。
New DREAM工法は非常時に使用するマンロックが広く、手足を伸ばした横臥状態で減圧できるため、身体の負担が少なくなります。
New DREAM工法は、二重スラブを使用した大気圧エレベータにより、昇降時の作業員の身体的負担を軽減できます。従来のニューマチックケーソン工法は、作業室への昇降に高気圧下の螺旋階段を使用します。大深度の場合は、エレベータを使用しますが、エレベータを降りた後、高気圧下で直梯子を15~20m使用するため、作業員の身体的負担が大きくなります。
メンテナンスロックは二重スラブ構造を活用して大気圧下で掘削機の点検・修理を行うところで、高気圧作業をなくします。
DHENOXシステム:特許 第4216157号
New DREAM工法では、高気圧下作業が通常では発生しないため、非常用の簡便なヘリウム混合ガス設備で済み、コストを縮減できるほか、作業環境が優れています。
騒音対策:特許 第3836067号
施工時の騒音など、周辺環境の影響に対する対策を図ることができるので、影響が少なくてすみます。
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消音装置用ロック
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消音装置
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防音ハウス
漏気対策
函内気圧を少し低めに設定して水張りを行い、漏気を抑えます。
作業室からケーソン本体の刃口部先端を潜り抜けて外部に漏れた漏気が地上に噴出しないよう回収します。
ケーソン周囲にあえて漏気の通り道となる孔を設置することで他所への影響を防ぎます。
周辺環境の保全
ニューマチックケーソンの作業気圧は、間隙水圧と等しくするため、周辺地盤の地下水位を低下させない工法で、周辺地盤の沈下、井戸の枯渇の影響の心配がありません。必要な深度で構造物を留めることができるため、地下水の流れの遮断は最小限ですみます。
AI技術活用 健康管理システム
(Daiho Health Management System)
ニューマチックケーソン工法においては、大深度化の進展に応じて遠隔操作による掘削機を使用する無人化掘削が一般化するなど高気圧作業の無人化が進んでいますが、掘削機の日常点検などは有人での作業が必要となります。そこで、現場・関連部門の意見を集約し、さらに、専門医からのご指導を得て、作業員の作業状況と健康チェックを同時に管理ができる健康管理システム「Daiho Health Management」を開発しました。顔認証による個人識別に続き、体温、血圧などの健康計測をBluetooth対応の測定器で行うことで、作業可否判断や注意喚起に繋げます。健康管理データは、高気圧作業計画および実施記録とともにデータベース化され、一元管理されます。